夢の彼方
すっかりコスプレにはまり、毎週末になると家族4人で秋葉原に衣装を買いに出かけるようになって。


ブログの方も、コメントが日に日に増えていっていた。


そうしてコスプレすることにすっかり抵抗がなくなったころ。


いつものようにコスプレのお店で衣装を試着していると、瑠加が言った。


「このまま外に行こうよ」


「このまま?」


「うん。この格好で外歩いてみたい!」


仮面ライダーのコスプレをしてうきうきと瞳を輝かせる瑠加に、わたしたちは顔を見合わせ―――


「どうする?」


「やってみたい!」


と、里菜。


「えー、でもはずかしいよ」


と、紗菜。


で、結局。


わたしたち4人は、コスプレの衣装のまま、店を出たのだった・・・・・。
< 41 / 149 >

この作品をシェア

pagetop