禁断の恋

声が優しすぎて

言葉優しすぎて


「俺・・・優しくなんて無い」


ボソリと呟いた。


「弱くてすがりつくことしかできなくて、人を傷つけて・・・最低っすよ、マジで・・・」

『貴方は若いわ。時間はいくらでもあるのよ?焦ることなんて何1つ無いわ。まだやり直せる。貴方なら。』


出逢ったばかりだけね。

と付けたし、


『優しい目をしてる。誰かを支えられる目をしてる。』

「っ・・・・・・」


今の俺が本当の俺?

もう分かんねぇ・・・


『悩むくらいなら、行動しなさい?あとで・・・』


後悔なんてしない。

したくない。

司が目覚めるまで

傍にいてやろう。



ガラ



「司?」

「・・・ゅ・・・う?」

「司・・・俺っ」

「ちげぇよ・・・俺が弱いだけ。お前は・・・何もっ」

「ごめん。」

「え?」


深く頭を下げる。


「俺がお前を追い込んだんだよな??そーだろ?」

「ちが・・・」

「はっきり言えよ」












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