禁断の恋

『翔は本気で恋愛をしていないんだよ、今まではね』

「今まで??」

『翔と出会ってどれくらい経った??』

「・・・分からないけど・・・でも確実に3ヶ月・・・経ってる」

『3ヶ月なんて奇跡だよ。初めてだよ。翔が1人の女の子に夢中になるなんて。』


おじさんの笑顔に嘘なんてなかった。


『翔は本気で君に惚れているんだよ。』

「本気で・・・・・・わたしも・・・惚れてる」

『きっと翔なら君を大事にしてくれると思うよ』

「・・・翔を信じます、わたし。ずっと信じます。もう離れない。」


離れたらわたしは孤独になってしまう。

1人になったら笑えなくなっちゃう。


『そーだなぁ・・海斗は・・・』

「海斗くんは??」

『女の子が嫌いなタイプだな。』

「えええっ」


じゃぁなんでわたしの隣に??


『翔が女の子連れてくると店の奥に潜っちゃうもんね』

「ええっ。そんなことなさそうなのに・・・」

『昨日の海斗を見てびっくりしたよ。女の子の会話してるんだから。』


その時。


「ん・・・」


翔が寝返りをうった。

そんな些細なことでも



ドキン



高鳴る鼓動。









< 204 / 265 >

この作品をシェア

pagetop