禁断の恋
「俺は誰といればいい??」
「姫香がいるだろ、俺だけじゃないだろ、ダチなんて」
「お前・・・逃げんのかよっ・・・」
逃げる・・・
「そう・・・かもな」
逃げるのかもしれない。
辛い現実から。
「っざけんな!!」
遊が俺の胸倉を掴む。
「わりぃ・・・」
目を逸らして
顔を俯かせる。
「謝って済むと思って・・・んの??」
「遊には借りがある。でも今の俺には・・・返せない。」
もっともっと成長しなくちゃ
成長しなきゃ
遊に申し訳ないだろ。
「司はさぁ・・・いつまで背伸びし続ける気??」
「背伸びなんてしてない。」
「いつまで自分を傷つける気??」
傷つけてるつもりなんて・・・
ただ。
ただ
大事なものを守りたくて。
守りたかった。
でもそのせいで
俺の心は
ボロボロになってしまっただけ。
「守れたのか?俺は・・・亜美を最後まで・・・」
「守れてるわけねぇだろ・・・亜美ちゃんをあんなに傷つけてっ・・・あれで守れたって・・・・・・言えるのかよ」