禁断の恋
『あのっ・・・!!』
「どうした・・・?」
遊が女に問いかければ
『わたし・・・詳しいことは分からない。でもっ』
「分からない??笑わせる。だったら黙ってろよ」
『そんなに悩んで苦しくないんですか??』
ドクンッ
激しくまた活動を始めた
俺の血。
なんだよ・・・
この女っ・・・
『わたしは悩むの嫌いです。真っ直ぐ突き進んで迷ったなら戻ればいい。壁があったら遠回りすればいい。』
「だから・・・なんだって・・・」
『司君、貴方はどっちを選びますか??』
「は?」
『後悔する道。それとも、後悔してもしてよかった。って思える道。どっちを選びますか??』
どっちにしろ後悔するんなら・・・
「やってよかったって思える方を選ぶに決まってる。」
『このまま大事な人たちと離れて、もう会うことも無く死んでゆく。それで貴方はよかったって思えますか??笑って死ねますか??』
わかんねぇよ・・・
そんなの・・・
わかんねぇ
『答えはそれぞれあるかもしれない。でもわたしは笑いたい。相手も笑っていて欲しい。それだけを願うだけです。』
「俺の願いは・・・」
俺の願いは
なんだ?
俺の欲は
なんだ??