禁断の恋

俺の夢は・・・

どこに存在する??

今考えれば

願いも

欲も

夢も

俺にはなかったんだ。

持ってなかったんだ。


「夢は・・・希望は・・・」

『わたしにはまだ願いはないよ、だって人生はこれからだもの。まだ高校生よ?成人になってないのよ??今悩んでもしょうがないわ。』

「そんなこと分かってる!!!!悩んだって意味が無いって分かってる!!!!」


新しくなって花瓶を握りしめて

中に入っていた水を



バシャバシャ―――・・・



『やっ・・・きゃぁっ』


女の頭にかけた。


「司?!何やって」

「脱げよ」

『え?』

「濡れちゃったなぁ~脱げよ。」


クスリと笑って

女の顎を持ち上げれば

どんどん赤くなる女の顔。


「遊。席外せ」

「おまっ・・・まさか・・・」

「そーゆうこと、」

「よくねぇよ・・・だめだ」


空になった花瓶を遊に投げつける。


「出てけって言ってんだよ・・・わかんねぇのか?」














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