禁断の恋
「姉貴風呂入った方がいい」
「ええっ・・・なら一緒に入ってくれるぅ??」
「はっ?!」
何言ってんだよ・・・
いくら酔ってるからってそれはねえよ。
「入ってくれるよね??」
「っ・・・」
「司まで亜美を傷つけるのぉ?見捨てるの?置き去りにするの?」
寂しそうな切なそうな
潤んだ瞳が俺を捕まえて離さない。
「いいから入ってこいよ、姉貴を1人にするつもりなんてないから。上がるまで待ってるから」
「絶対よ??」
「約束する」
「んじゃ亜美はぁ~お風呂へいってきまぁ~す」
フラフラする足取りで風呂場へ向かった姉貴。
ピリリリリリ
静寂の中で姉貴に携帯だけが音をたてる。
ディスプレイを見ると
『優輝』
そう映し出されていた。
ピリリ・・・
電話が切れた。
ほっと一息つく。
でもなんで電話してきた??
終わったのによく電話なんて出来るな。
しかもあんな別れ方したんだぞ・・・