初恋


「無理!絶対に無理!」

あたしは全力で首を振る。
だって!!

貴にぃはあたしのこと、ちびっこだと思ってるもん。
例え告っても、きっとかわされちゃう。
そんな思いするくらいなら、何も言わずに教育実習生と生徒でいた方がまし。

「詩帆はそれでいいの?」

柚美がまっすぐに見つめてくる。

「それでいいよ。淡い初恋だもん。」

そう。
これでいいんだ。
初恋は成就しないって、よく言うし…。

「でもね、初恋の人が偶然教育実習でうちの学校に来るなんて、運命だと思わない?」

柚美はうっとりした感じで言う。

「神さまが逢わせてくれたんだよ!告らなくてもいいから、話だけでもして来なよ。」

まあ、確かにちょっと…いやかなり話したいし。
話に行こうっと!





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