王様とアタシの絶対恋愛制度
パッと見た感じは
1人用の気持ちよさそうな赤紫色のソファー…
しかし普通のソファーとは明らかにかけ離れたところが1つある
…浮いてる?
若干だが宙に浮いている
何これ…
「何って移動用のソファーだ
凪紗も乗っていくか?」
え…?
「こんな広い屋敷歩いて移動してやつなかなかいないぞ?」
歩いて移動しているあたしを不思議に見る王様
どういうこと…?
あたしが執事を見ると
「凪紗様は美容と健康のために極力歩いて
移動してもらおうと思っています
凪紗様の体系維持も私の役目ですから」
王様に向かってさらっと言い放った執事
「そっか、じゃあがんばれよ凪紗
俺は先に行ってるからなー」
そう言って颯爽と進んでいく王様の背中を
あたしは虚しく見つめることしかできない
ええええーー
そんなの聞いてないよ
「もしかして…
みんな敷地内ってあんな風に…?」
「はい、使用人は立って乗るタイプですが
1人1つ支給していただいています」
じゃ…じゃあ…
「じゃあ、あたしのは…?」
「凪紗様は食事後1時間と緊急時
とりあえず私が許可する時間帯以外の使用は禁止です」
「な、なんで!?」
「体系維持のためです」
心なしか語尾にハートマークが着いているような気がした
じゃあ、あたしは使用人でさえ歩いて移動しないほどの
広ーい敷地を徒歩で移動しなきゃならないわけ!?
助けを求めるように執事を見るけど
執事はただニコニコとほほ笑むだけ
「私も一緒に歩きますから」
はぁ…そういう問題じゃなくて…