紙ヒコーキ~君に届け
やばい…遅刻する!
あと30秒しかない!
――ガラガラッ
「やっさんセーフだっ」
「…ギリギリ遅刻だ。3秒過ぎてる」
そりゃないよ…やっさん…
この鬼畜!
頭ハゲ!
ザビエル野郎!
「走ってそんした…なぁ裕弥!」
俺が遅刻して笑っていた裕弥に拳骨を入れてやる
拳骨だけで有り難いと思えよ
「よしHR終わり。んじゃ一限目の用意しとけよ~」
いつもの如く早足に出て行くやっさん。
あの性格はどうにか出来ないもんだろうか
「遅刻ちゃーん♪」
裕弥が満面の笑みで手広げて走って来た
気持ち悪い
「お前寝てろよ」
再び、拳骨をしてあげた。
本当にムカつく野郎だっての
それから裕弥と他愛の無いしていると
チャイムが鳴り授業が始まった。
睡魔に襲われていた俺はいつの間にか眠ってしまっていた。