幼なじみは俺様王子。
「お前は俺だけ見てればいい」
「楓……」
「余裕ねぇんだ……」
トクトクと脈を打つ楓の心音があたしに伝わって、余計にドキドキさせる。
楓の体温と甘い香りが、あたしを誘惑して……。
もっと楓を知りたい。
全身で楓を焼きつけたい。
「ねぇ、楓…?」
もう、恥ずかしいなんて感情はなかった。
気づけばあたしは、
「あたしを…抱いて?」
楓にキスしてた。
楓は少し驚いた顔をしたけど、優しく微笑んで
「……よく出来ました」
チョコレートのような、甘い甘いキスをしてくれた。
――シュル
「あっ……」
あたしの浴衣の帯をほどいて。
露わになったあたしの肌に唇を這わせて、印をつける。
「俺を煽るんじゃねぇよ」
抱き締めたと思ったら、あたしのブラのホックを慣れた手つきでプチンと外した。
「あっ…だめ……」
「だめ? お前が誘惑したんだろ?」
そんな挑発的な言葉に翻弄されて、もっともっと…って楓を求めていた。