幸せのQuintet


そう言って歩ちゃんは面白そうに笑った。



「気付くって…なにを?」


そう聞いたときにはすでに歩ちゃんはまた大貴くんを追いかてた。



最後に言った言葉はどういう意味だったんだろう?



私は頭を傾げた。



「歩に何言われたんだよ」


急に横に城戸くんが現れた。



「き、城戸くんっ//」


びっくりして声のトーンが上がった。



「ん。で、どうしたんだ?」


城戸くんは平然と私の顔を覗きこんだ。



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