あの日に帰りたい〜第二部〜
せっかく、あれだけ待ち焦がれた自宅での生活も、退屈で味気ないもので、私は世間から取り残されている感じがして、焦りが強くなっていった。家族や友人は今はゆっくり休んで体を治すことが先決と声をかけてくれたが、私はその言葉を頭では好意的に受け止めようとしたが、一人になると、深い絶望感に襲われた。
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