幼なじみ


「優衣、ごめん俺爆睡してたわ」
「あたしも今起きたとこ。涼、仕事の時間大丈夫?」
「あ、そろそろだな。じゃ終わったらまたくるから。ゆっくり休めよ」
そっとキスをして病院をあとにした。






退院っていつになんのかな?
仕事復帰までどれくらいかかるだろ...


「涼!今日ちょっと急がしい日なんだよ」
「あ、わかりました」
「最近ますます勢いに乗ってる子がいてさ」
「リオですよね。でも俺リオとは無理ですよ」
「そうはいってもな...お前は天下の涼なんだよ。どんなにベテランになっても通らないわがままがあるんだ。すまんな、わかってくれ」







これ以上酒井さんを困らせるわけにはいかないし...
俺はしぶしぶリサとの撮影を受け入れた。
「これ終わったら蓮とだからがんばってくれ」
「...マジでがんばります」
「こんにちはー」
リオが明るい声でスタジオに入った。






「こんちは。」
俺は軽く挨拶して着替えに入る。
「涼ー機嫌悪いねー。チョコ食べる?」
「いらない」
いつもこだわる衣装も今日はスタイリストの提案どおり。
髪型のリクエストもせずにいすに座った。








リオとの撮影なんてどうでもいい。
優衣のことしか頭にない俺。

でもカメラに前に立つと、リオをだきしめてリオに触れて...
笑顔を作る俺。







自分が二人いるようで、リオとの撮影は大嫌いだ。







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