眠る心
動揺して

何も答えられない私

答えられないのは

私の胸のずっと奥に潜む

本当の私の気持ち・・・

失った記憶が・・・

眠ったままの心が

紫季との関係を拒絶する。

どうしても
一線を越えられない・・・

私は、貴方から逃げてばかり

緊張で強張る、私の体・・・

「なぎちゃん、嘘だよ

 冗談・・・」

そう言って、貴方は無邪気に
微笑んでくれた。
 
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