眠る心
先生は、以前行なった
頭部の検査の結果は良好で
問題がない事をふまえ
 
今後の診療の方針について
説明をする為に、凪子の元へ
現れたのだ。

「その後、意識を失う程の
 頭痛は出ていませんか?」
 
「はい
 あの時一度きりで
 あれからは出ていません」
 
先生は、私の話す言葉を
メモに取りながら、話を続けた

「そうですか

 あっ言い遅れましたが
 私は、精神・神経科医の
 桐島 紫季(きりじま しき)
 です
  
 セイノさん、貴女の
 精神面でのトータルケアー
 また、記憶障害の治療等を
 これから私が担当する事に
 なりました
 
 宜しくお願いします」
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