眠る心
ステージに立つ

貴方の姿を見つめても

私は、貴方を

思い出す事ができなかった・・

それなのに、この新しい曲を

柊雨の優しい歌声、詩を

聞いているうちにだんだんと

凪子の記憶が戻ってくる。

私は、その音と声に
聞き惚れていた。

凪子の携帯電話の
着信音が鳴り響く・・・
紫季からのメールが
受信されていた。
 
柊雨の歌声と携帯電話の
着信音が頭に響き

一瞬、頭痛がおこり

私は、目を閉じる。

目を開いた時

私は全てを思い出す。
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