眠る心
その時、部屋内のドアが開く。

「重いよ
 
 しゅうちゃん買い過ぎ」

「だって
 また、買いに降りるの
 
 面倒じゃん」

二人の掛け合いに笑う、司。

「しゅうちゃん
 コンビニのお酒
 買い占めちゃったの?
 
 よくやりました」

柊雨が、両手に持っていた
お酒の入った袋を下ろそうと
背を曲げた時

記憶を取り戻した凪子が
柊雨の肩に腕を回す。
 
その姿にみんな、驚く。

「しゅうちゃん

 おかえりなさい」

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