眠る心
「本当にいいの?」

これ以上、人気が傾いても
構う事は無く『ジニア』を
好きな奴は、また
必ず戻って来てくれる。
  
そう断言する歩に、俺は
元気を分けてもらった。

俺の知らないところで、司は
なぎに、電話をかけている。

「ナギちゃん、俺
 ツカサだけど
 しゅうちゃんがこれから
 会見を開くの、知ってる
 よね?」

「はい、今
 まゆちゃんと一緒に
 放送を待ってます」

「しゅうちゃんの
 愛の逆襲撃を
 お楽しみくださいな」

それだけ言い残して
司からの電話は切れる。

「愛の逆襲撃って
 
 なんだろう?」
 
繭子と凪子は、目と目を
合わせて首を傾げる。
  
フラッシュの嵐で視界も
目映くなる会場の中に
柊雨は現れて席に座る。 
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