眠る心
私は、繋いでいる
貴方の手を強く握った。
 
「お前の気持ちが
 
 俺には、痛い程に分かる」   
  
潤んだ私の瞳の中には

少年の貴方が見える。
 
早くに親を亡くした
二人の辛い思いが重なる・・・
  
私と、しゅうちゃんの傷は

とっても、よく似ている。

しゅうちゃんは、私を

強く、強く抱きしめる。

「しゅうちゃん、愛してる
 
 わたしを離さないで」

「死んでも
 
 お前を離さない」
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