眠る心
誰もいない、廊下の角で
二人は話をする。
 
行き交う患者や看護士達の
足音が廊下に響く中

繭子は今日、凪子の婚約者が
日本へ帰って来ることを伝える

「この病院へも早く来たいと
 言っています
 
 なっちゃんに早く
 会いたいと」
 
婚約者と逢った事で、凪子が
無くした記憶を思い出す
可能性があるだろうと思った
紫季は、彼の見舞いを了承する

「しかし思い出せない時は
 その相手の方はひどく
 傷つく事になりますが・・」

「そうですね
 でも、彼なら大丈夫です
 なっちゃんの事を
 誰よりも愛していますから」
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