眠る心
繭ちゃんから今日帰国した彼が
私に逢いに来てくれるという事
は聞いてはいたが
  
私はその人と、どう接する
べきなのか。
  
思い出せるのだろうか。
  
私は悩み、とても不安な気持ち
でいっぱいになる。

「なっちゃん

 しゅうちゃんが
 帰って来たわよ
   
 入ってもらうわね」

柊雨も、また不安な気持ちで
いっぱいだった。
  
ひと呼吸をおいて緊張した趣で
病室の中へ入りドアを閉める。
   
振り返り病室のベッドに座る
凪子の元気な姿をみて
ほっと安堵する。
  
そして、じっと見つめる。

時間は止まる・・・
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