眠る心
病室内は、静かで
穏やかな空気が流れる。

ベッドに横になる凪子。
  
柊雨は席を立ち窓から外を見る

繭子は柊雨の今後の仕事内容
などについて、柊雨と
話をしている。

「一週間はオフを貰えたけど
 その後は早速、国内ツアーの
 準備に入るから
   
 そうなると、お見舞いには
 毎日は来れないかも
 しれないんだ」

彼のその言葉に、ふと心の奥底
で、ほっとしている自分がいる
事に、私は気づき顔を曇らせる

「なっちゃん、寂しいね 
 でも、大切な仕事だから
 しかたないね」

柊雨はとても辛そうな表情で
凪子に謝る。

「ごめん」 

違うの・・・

謝るのは、私・・・
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