眠る心
私は、紫季の腕に抱かれ
全てを忘れ

幸福な気持ちでいっぱい
になる。
  
口づけを交わし
二人の気持ちを確認し合い
満ち足りる私がいた。

お互いの思いが届き
   
束の間、二人は
見つめ合っていた。
  
「そうだ、大事な事を
 言い忘れるところでした
   
 入院生活も3週間以上が
 立ちました
 
 最近では、気を失う程の
 発作も出ていませんし
 退院できますよ」

「本当ですか?よかった」

「お姉さんにも以前
 お話しましたが

 退院後も頭部の外来診療は
 必要です
   
 あと、神経内科でも
 治療はこのまま継続します
 ので通院して頂きます」
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