眠る心
二、三日後には退院という事で
進めて行くことになる。
 
席を立つ、凪子に紫季は言う。

「なぎちゃん、退院後は
 俺と一緒に暮さないか?
 考えておいてほしい」

「一緒に暮らす
 貴方と・・・?」

「ああ 
 なぎちゃんさえ良ければ
 一緒に暮らしたい

 シュウさんには
 私から話します

 考えておいて・・・」

私は、紫季先生の言葉が
とっても嬉しくて
気がつけば、彼の胸に
飛び込んでいた。

見上げる私は背伸びをする。

貴方の唇にもう一度
触れたい。

私の唇が貴方の唇に触れた・・・

『違う・・・違うよ』

耳元でそう、何度も囁く声を
掻き消す程、私は紫季先生の
キスに心を奪われていた。









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