眠る心

優しいキス†柊雨

貴方の口づけを忘れる程に・・

優しいキス・・・

お土産の甘いケーキを持って
貴方は、病室にやってくる。

なぎちゃんは、よく無邪気に
笑う。
 
その笑顔を見ている事が
俺は好きだ。
   
彼女は甘い物が大好きで
よく俺の分も買って来てくれる
 
俺はどちらかと言うと
甘い物は苦手だった。
  
「疲れてる時は
 甘い物に限るね」
  
そう言って嬉しそうに
食べている彼女を見て
理解できなかったが

最近、煙草を吸うのを
やめてからは、彼女の言った
意味も何となく分かる。

今の俺は疲れた時に
チョコレートが無性に
食べたくなる時がある。

「しゅうちゃんのも
 食べていい?」

「いいよ、全部あげる」
 
なぎちゃんは嬉しそうに笑う。
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