キミの名を呼びたい ~Mirror~


その席に座った私を見て、一瞬教室が静かになった。



この学校特有の制度が《特生》制度。もしかするとこの中の何人かはこの名を目指してたのかも知れない。

それなりの進学校だからね。




「あなたって沙倉桃乃さん??」




急に後ろから名前を呼ばれた。

振り返ってそこにいたのは、キレイというより、可愛いの方がずっと似合う髪の長い女の子。




「そうだけど。」



「すごい!!

 想像通りの女の子だ!


 私、夏原未来<カハラミク>
 よろしくね。」



「はぁ…」




何なんだろう、この子。

この子も注意人物の中に入れとこ



どうやら、みんな《特生》に興味を持っていたらしく、その後も何人かから挨拶をされた。









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