甘い声で囁いて
第三章 彼女の初恋

オタク少女のドキドキ



「良かったじゃん、おめでとー!」


次の日。

学校に着いてすぐに報告すると、美羽ちゃんは喜んであたしの肩をぽんっと
叩いた。



「本当に、一時はどうなるかと思ったけどね」


「でも解決出来たじゃん!それに結婚も決まったみたいだし」


「うん、でもこれから色々大変だと思うけど..」


そう、あたしはあの時初めて聞いたのだけれども。


お兄ちゃんって、美弥さんよりも一つ年下だったんだ。


まぁそれが結婚に支障はないとは思うけど。


「美弥さんのご両親は結構堅めな人らしくて」


「ありゃりゃ。それはまた何か起こりそうね~」


「..期待しないでよ?」


「分かってますって」


本当に分かってるのかしら?



「あ、今疑ってるでしょ?」


「べ、別に!?」


「もしかしてさ。今回解決したのってあの人のおかげ?」


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