しゃぼん玉

まーくん

悲しいことは続いた。

まーくんが家で生活をすることが決まったのだ。
学校も違うし、もう会えなくなる。
まーくんは家族で暮らせるのが嬉しそうだった。

でも私は嫌だった。
みんなが見送りに行く中、私は行かなかった。

すると まーくんが部屋に来た。
「誰かにいじわるされたら俺に言えよ」
そう言って住所を渡してきた。
(私)「手紙書いていいの?」
(まーくん)「うん。俺も書くから。それと…」

言葉が止まった。

(私)「なぁに?」
(まーくん)「大きくなったら俺の お嫁さんになってな」
そう言って お揃いのミサンガをくれた。
(私)「ありがとう」

そして まーくんは帰っていった。

お兄ちゃんがいなくなり・・・

まーくんがいなくなり・・・

心に穴がボコボコあいた。

< 10 / 12 >

この作品をシェア

pagetop