しゃぼん玉

菊の花(前編)

小学生になると生活のリズムが変わった。
朝は6時半 起床。起きた子から マラソン。
マラソンから帰ったら決められた場所の掃除。
そして朝ごはん。

学校までは ３つくらいの班に分かれて登校した。
朝早く起きるのは しんどいし、走るのはスキじゃないし、
学校までは遠いし あんまり楽しい毎日じゃなかった。

学校が休みの日は10時から作業・・・これが1番キライな時間だった。
夏の暑い日、花植えをしているときだった。

菊の花って どんな花だろうと ふと思った。
きっと　それは あの出来事があったからだ。

それは まだ家で生活をしていた頃の事。
ガラスの体温計が割れるほどの高熱をだして救急車で運ばれ
数日間、入院した事があった。

二人の看護婦が寝たフリしている私の病室で話しているのを
盗み聞きしていた時のことだ。
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表紙・目次

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