オレンジ色の涙
また、迷惑掛けちゃったなぁ・・・。


「ごめんね?いつもいつも・・・練習時間、減っちゃってるよね。」


そう、ここ最近ずっとこうして長谷川君がここまで迎えに来てくれているんです。


「いえ!ここに、新花先輩を迎えに来るのも一つの楽しみですから!!」


こうして、優しくしてくれる。


高校1年生とは思えないほど大人っぽいです。


あたしなんか、これで高校2年生ですから・・・。


「じゃ、いこっか。」


「はい。」


廊下を長谷川くんと歩くなんておかしな光景。


こんなトコ誰かに見られた日には・・・


恐ろしくて想像できない・・・。

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