ハフピスライン
「そうなんだ。やっとオレが零隊に入れたのはいいけど、零隊の他のメンバーって何人いるんだ?」
「なんだ、そんなことか。オレとライガと後一人だな」
「たったの三人? アフランシールの総括隊だろ? 足りるのかよ、そんな人数で。しかもオレいれなかったら二人じゃないか」
「足りてるから成り立ってるんじゃないか。どうせ一番最初に出撃する部隊は第一先行部隊だしな。それについていけばいいんだよ」

あ、なるほど。確かに全ての部隊が同時に動くわけでもなさそうだし、どうりで第一部隊とあんなに仲がいいんだ。
簡単な言葉しかないが解決してしまった。

「なるほど。そしたらそのもう一人の零隊のメンバーを紹介してくれよ。ひょっとして昨日のリーラ村にいたのか」
「いや、昨日はいなかったな。あいつは好きにやるからな、その内紹介してやるよ」
「分かった」

どことなく自由な部隊だな。好き勝手って、メンバーとしてどうなんだ。

「そういえばオレも聞きたかったんだが、ライガの武器、魔動式銃って何発撃てんだ?」

ジークはオレの枕もとに置いてある魔動式銃を指さしながら言う。

「最大で24発だな。魔吸石に12発のストック出来るんだ。オレ自身は12発分の魔力しかない」
「ふーん。24発か。ちなみにその魔吸石って結構レアな部類だけどよく持ってたな」
「まぁちょっとな」

これについてのエピソードはまだ言えないか。流石のジークでもな。
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