【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
現実世界では、キズキが崩れ落ちるように座り込んでいた。
「俺は、強くて、でも、誰よりも弱かった。力を手に入れても、憎しみしか振るえなかった。姉さんみたいには、なれなかったよ…。」
消えそうな声でそう囁くキズキの元へ歩み寄るヒノエさん。
ヒノエさんはキズキの身体を抱きしめると、優しく言う。
「あんたはあんた。私じゃない。私と同じにはなれないの。…キズキ、あんたは、しちゃいけないことをした。わかるわね?」
「ああ。…こんなことしといて、言う資格はないと思うけど、姉さん、一人で逝くのは、怖い…!」
俺は、二人を見守ることしかできないのだろうか。歯痒い。歯痒いよ。
「俺は、強くて、でも、誰よりも弱かった。力を手に入れても、憎しみしか振るえなかった。姉さんみたいには、なれなかったよ…。」
消えそうな声でそう囁くキズキの元へ歩み寄るヒノエさん。
ヒノエさんはキズキの身体を抱きしめると、優しく言う。
「あんたはあんた。私じゃない。私と同じにはなれないの。…キズキ、あんたは、しちゃいけないことをした。わかるわね?」
「ああ。…こんなことしといて、言う資格はないと思うけど、姉さん、一人で逝くのは、怖い…!」
俺は、二人を見守ることしかできないのだろうか。歯痒い。歯痒いよ。