【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「大丈夫。…もうあんたを一人にしないわ。私も背負うから。戦うから。」



「ありがとう、姉さん…。」



キズキは本当に穏やかな顔で笑うと、俺に顔を向ける。



「君のおかげで、姉さん、ずっと強くて綺麗な人になった。」



それだけ言うと、その茶色い睫毛の生えた瞼を閉じる。



鮮やかな美しい青い瞳が見えなくなり、ツン、と心が痛む。



ヒノエさんは歯ぎしりをすると、短剣を構え、キズキに振り下ろした。



キズキの身体は消えていく。両親を殺し、罪人になった彼に、一体どんな罰が課せられるのだろう。



キズキにとって、支配されてたとは言え、両親を手に掛けたことが一番辛いことなのに。
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