【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「…大丈夫。閻魔大王は、貴方の想いも分かってる。私はそう信じている。」
「獣族の女王。その言葉を信じてみるよ。」
伊佐木のその言葉を最後に、ヒノエさんは振りかざした剣を迷うことなく下ろした。
伊佐木の身体は出血をする代わりに、まるで霞むように消滅して行く。
「伊佐木、アレグリアって、地球ではスペイン語で"喜び"って意味があるんだ……。」
俺はそう呟くと、なんだかやりきれない想いになり、涙が出た。
「皮肉だ……ナ。」
伊佐木はそう言って微かに笑うと、形が無くなり、代わりに、一輪の青い薔薇だけが残った。
「獣族の女王。その言葉を信じてみるよ。」
伊佐木のその言葉を最後に、ヒノエさんは振りかざした剣を迷うことなく下ろした。
伊佐木の身体は出血をする代わりに、まるで霞むように消滅して行く。
「伊佐木、アレグリアって、地球ではスペイン語で"喜び"って意味があるんだ……。」
俺はそう呟くと、なんだかやりきれない想いになり、涙が出た。
「皮肉だ……ナ。」
伊佐木はそう言って微かに笑うと、形が無くなり、代わりに、一輪の青い薔薇だけが残った。