幼なじみは年の差7歳【完全版】
――……。
結局午後の授業もあまり頭に入らなかった。
先生、ごめんなさい…。
私はいつものように麻実ちゃんと学校を出て、街中を歩く。
麻実ちゃんの家は学校から10分くらいのところにあって、私が家まで送ってあげる感じでいつも一緒に帰る。
その後、私は歩いて帰ったりバスで帰ったり、色々だ。
麻実ちゃんと別れて、今日は歩いて帰ろう。と、3歩進んだ時に彼に気が付いた。
電柱に寄りかかり、私を見て微笑む良明くん…。
「おっと、ストーカーとか言うなよー?
たまたま通りかかっただけだから」
…電柱に寄りかかってこっちを見てたのに、「たまたま」なんて有り得ないよね。
ストーカー…だよね、この人。
「何もしないよ」
身構える私に良明くんはまた笑い、それから指を指す。
「何か食べていかない?俺奢るから」
「え、ちょっ…」
何もしないって言ったのに、突然私の手を掴んで歩き出す。
そしてファーストフード店に入って注文を済ませてしまった。
そして座った場所は店の一番奥…逃げられる状態じゃなくなってしまった。
「色々知りたいんだよ、美和ちゃんのこと」
優しい笑顔(かお)の良明くんに、心臓が痛いくらいに音を立てる。