幼なじみは年の差7歳【完全版】


遊園地。
小さい頃、冬馬兄ちゃんと一緒に行ったことがある遊園地だ。


「…良明って、ぬいぐるみとか好きなの?」

「いやいや、あれは…」


と、良明くんが言いかけた時。
若い女性がドアを開いた。
女性は驚いた顔で私たちを見、その後ズンズンと近づいたと同時に良明くんの頭を叩いた。


「ちょっと、女の子二人連れ込むなんてどんな神経してんのよ?」


女性の言葉に良明くんは少し不機嫌そうな顔をした。
それから、めんどくさそうに説明を始める。


「あのさぁ、これ見えない?宿題だよ宿題。
バイト中に出来なかった分を今やってんの」

「え?あ、宿題…あー宿題ね。そういえばあったね。
でも女の子連れ込んでるでしょ。マセガキ」


そう言った女性は静かにテーブルを眺めた後、私たちに視線を戻した。


「…あなたが美和ちゃん?」

「え、あ…はいそうです」

「やっぱり!良明の元カノさん!
ごめんね、うちのバカ息子が何か悪いことしたんでしょう?」


え。
…バカ息子…?
と言うことは、この人は良明くんのお母さん!?
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