幼なじみは年の差7歳【完全版】
「ペリドットは硬度が少し弱いから、学校ではつけない方がいいかも。
それに、その方がねたまれないしね」
ユッコさんが笑いながら話し、それを私につけてくれた。
…綺麗な宝石が、首元を明るくしてくれる。
「凄く似合ってる。
美和ちゃんはこれで大人の女性の仲間入り!なんてね。
藤崎くんとこれから先も仲良く過ごしてね」
手を振るユッコさんに頭を下げて店を出た。
とても綺麗なネックレス。
傷つけないようにと緊張しながら歩く私の手を握った冬馬兄ちゃんは、優しい顔で笑った。
「誕生日おめでとう」
多分、今までで一番幸せな誕生日。
冬馬兄ちゃんの傍に居られて良かったと心から思った日。
そして、
その日が事件の幕開け――。
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