幼なじみは年の差7歳【完全版】


…だけど、少し行った時に麻実が言う。


「図書館終わったら、良明の家に行ってもいい?」

「…はっ?え…なんで」


なんでそうなる?
お互い好きだって言ったわけだから…俺たち付き合うことになるんだよな…?
それでいきなり家?
まさか、キスとか…


「私が聞きたいこと、まだあるから」


…するわけ無いよなぁ。
どう考えても愛子のこと、だよな。


「馬鹿な想像した?」

「した。思いっきりした」

「…何、真面目な顔で言ってんの」


…思っちゃったんだから仕方ない。
そしてそれを、麻実に知ってほしかった。


「俺、お前を家に上げたら何するかわかんない。
だから家に上げたくない」


お互いの気持ちがわかった今、前よりもずっと麻実に触れていたい。
だから、家に上げるなんて出来ないって思った。


「…私は良いけどね」


素っ気ない態度だったけど、麻実は確実にそう言った。


「家に上げてね。もう外は冷えるから」


その笑顔はいつもの麻実なのに、
俺はいつも通りの返事が出来なかった。

図書館に行って、それから俺の家…。
僅かな時間しか無い。

だけど何も出来ないまま、家に到着してしまった。
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