幼なじみは年の差7歳【完全版】
――……。
「やっぱり麻実ちゃんと付き合ったんだぁ。
出来の悪い息子だけど、よろしくね!」
…お袋が居てくれて良かった。と、初めて思ったかもしれない。
居ないなら居ないで良かった…かもしれないけど。
「ゆっくりしていってね。
あ、でもあんまり遅くなったらダメだよねぇ。
まぁ当然この子には家まで送らせるから」
相変わらずのお袋に少し困ったように笑いながらも、麻実自身どこかホッとした顔をしている。
「…上で話そうか」
それでも、二人で話す時間は必要。
お袋は「変なことしちゃダメだよ」とお決まりのセリフを言いながらも終始笑顔だった。
階段を上り、部屋に到着。
片付ける時間は無い…と言うか、片付けようとしたらそのまま麻実が部屋に入ってきてしまった。
「大丈夫。綺麗キレイ」
ぐるりと部屋を見回して、それから椅子に座る。
唯一ある椅子に座られてしまったから、仕方なく俺はベッドに座ることに。
「で、本題なんだけど」
…何も無かったかのように話し出す麻実。だから俺も、それを装う。
「先輩と、付き合ってた?」
真っ直ぐに俺を見て、真っ直ぐに言葉を放つ。
「…付き合って無いけれど、体の関係はあった」
…ずいぶん昔のことだけど、それは事実。
「先輩のマンションで、一度だけ。
あとはただの友達。先輩もそう思ってたみたい」
美和ちゃんに声をかけるずっと前。
まだミキと付き合っていた頃の話。