幼なじみは年の差7歳【完全版】
……。
冬馬兄ちゃんを待つ間、他の商品も見て回る。だけど、冬馬兄ちゃんが最初に見せてくれた時計が一番良い。
一番素敵で、心から離れない。
(やっぱりこれにしよう。良明くん、喜んでくれたら嬉しいな…。
冬馬兄ちゃんに何かお礼しなきゃ。こんな素敵な時計見つけてくれたんだもん)
店員さんに可愛い袋に入れてもらい、会計を済ます。
時計を受け取ったのとほとんど同時に冬馬兄ちゃんが戻ってきて、いつものように笑いかけた。
「あれにしたの?」
「うん、なんか気に入った。ありがとね」
二人で笑い合う光景は、いつもと同じ…。
さっきの表情や、ぎこちなさはいったいなんだったのだろう?
気になってはいたけれど、結局それを聞くことはせず店を出た。