依存～愛しいキミの手～

美香とお店近くのカラオケ屋に行った。


｢何があったの?｣


心配そうに言う美香の声に、それまで張り詰めていた緊張感がふっと途切れる。


｢昨日ね、美香にも優にも連絡つかなくて…ベロベロだったし圭介の家に行ったの｣


ジュースに手を伸ばしていた美香の手が止まり、目と口を大きく開いて私を見る。


｢え…えぇぇえ!?な、何で!?帰り際に、勝手に私の家入って寝てて言いよって言ったら、あすか分かったって言ったじゃん!?!?｣


え!?


お互いの顔を驚いた顔で見つめ合う。


｢ま、まさか…やっちゃった…とか…｣


｢ないない!!それはない!!｣


慌てて顔の前で手を振り否定する。


｢それは…?｣


心配そうに私の顔を覗き込む美香。


タバコに火をつけ、気持ちを落ち着けてから圭介の家での出来事を1から話した。