依存~愛しいキミの手~
そんな関係が長続きしないのは当たり前。


段々と龍ちゃんからの連絡は減っていき、毎日不安で仕方なかった。


その不安を打ち消すように、また蘭とナンパ待ちをし男に依存する日々が続く。


新学期が始まり2年生になったけれど、クラスは3年間変わらないので、教室だけが変わった。


相変わらず、お店で貯めた貯金が残っていたため働きもせずに遊び歩いていた。


実はA店で貯まった貯金は、サラリーマンの平均年収ちょっとあった。特に目的もなく、中学生だったし使うと言っても定番のブランド品くらいしかないから、給料の半分は使い切れずに貯金に回っていた。


金回りがいいので親も気づいた。美香の家に家出した後、また親と口論になりオヤジに殴られたこともある。


それでも辞めない私に呆れて何も言わなくなった。


いつも私の両親はそうだった。私が反抗する度に話を聞くわけでもなく、呆れて見放す。そして出来のいい姉ちゃんに期待をする。


姉ちゃんも、エベレストよりも高いプライドを私を見下すことで保っていた。


だから、誰かに必要とされることがすごく嬉しかった。


体だけの都合のいい女だと分かっていても、自分を必要とされると居場所ができた感覚に陥っていた。
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