依存~愛しいキミの手~
「あすか、あなたも水商売やっているならハマっていく怖さを分かっているわよね?借金してでも飲みに来て下さるお客様はいるけど、後々トラブルになる。そういうことも視野に入れて、お客様の財布事情を把握しながらどこまでお金を使って頂けるか考える。お金を使って頂く代わりに、それ相応の接客をするでしょ?お客様が求める物に可能な限り答える。それが水商売なのよ。…でも、あすかのハマってるホストはどう?ダメな男にハマると自分もダメになる。ダメな自分にはダメな人間しか集まらなくなる。…あなた、このままだと風俗に沈められるわよ」


さらに厳しい口調になるママに、私は何も返す言葉が見つからない…。


本当にママの言う通りだ。

一輝だけじゃない、今までの男たちにも言える。


『ダメな男にハマると自分もダメになる。ダメな自分にはダメな人間しか集まらなくなる』


今までの自分を振り返り、ママの言葉を痛感した。


私はタバコに火をつけ、今まで誰にも話さなかった本音を話した。


今まで逃げて考えないようにしていた本音に、私自身向き合った。
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