依存~愛しいキミの手~

順調すぎ

泣いて顔を押さえる私に、知美が優しく頭をなでながら言った。


「会いに行ける場所にいるなら、会いに行くのに資格なんかいらないよ。…前にも言ったけど、好きな人が生きてるあすかが羨ましい。私は死なないと会えないんだからさ」


知美の声がすごく優しかった。


「タイミングが来たんじゃないかな?…きっとりょうちゃんが「あーじれってーな!面倒くせーから早くくっつけよ!」って、2人の背中押してタイミング作ってくれてんだよ!」


美香も優しく笑いながら言うと、知美も笑いながら頷く。


タイミング…。


「どんな顔すればとか、何を伝えたらいいとか、そんなん会えば自然に出てくるもんだと思うよ」


タバコを灰皿に押し付け、私を見た優は無邪気な笑顔をしていた。


「みんな、ありがとう…」


私は新年早々めでたい日だって言うのに大泣きした。







『圭介の笑顔に会えますように』


今年の絵馬にはそう祈願した…。


今まで心で思っても、1度も神頼みしたことはなかった。


りょうちゃん、よろしくね。私頑張るから…。


そうつぶやいて地元の神社に背を向けた。
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