依存~愛しいキミの手~

一緒に

「圭介…私、まだ好きでいてもいい?」


自然と呟いた言葉だった。


そして、圭介の口に軽くキスをした。


眠っていた圭介の目が少し開く。


そのまま頭を押さえられて、圭介がキスをしてきた。


優しいキスだった。


今まで会えなかった気持ちを伝えるような、伝わってくるような、そんなキスをした。


唇が離れ、圭介のおでこが私のおでこに当たる。


ゆっくりとまつげが下を向いていった。


「あすか…ずっと好きだった…」


圭介からの2度目の告白。


胸の奥がきゅうっとなって熱くなる。


「私も…私も、ずっと…ずっと好きだった…」


やっと伝えられた。


逃げたり隠したりしていたけれど、離れていた3年半ずっと心にい続けた気持ち。


やっと本人に伝えることができた…。


「好き…好き…好き…」


行き場をなくしてさまよっていた気持ちが、どんどん言葉となって出てくる。


圭介はそれを受け止めるように、気持ちの止まらない私の口を唇で塞いだ。


キスの味が涙の味にかわっていた。
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