隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
キ―ンコ―ン…
チャイムが鳴り響く。
「起立。礼」
「ありがとうございました」
はぁ…。次は音楽。移動教室だ。
「心華〜。行こ〜」
「あ―…ごめん、美愛。ちょっと職員室行かなきゃいけなくて…。ごめんね?先行ってて?」
「うん。わかった」
心華…どうしたんだろう…?問題起こすような人じゃないし…。
あたしはそんな疑問を抱きながら誰よりも早く教室を後にした。
ガラッ
音楽室はピアノとテレビ、イス、そして棚ぐらいしかない。
先生…まだいないんだ。
あたしが自分の席に着くと…
ガラッ
あたしは「先生かな?」と思い、反射的に振り返ってドアを見た。
…京哉。
「…京哉……んんっ!?」
ちょっ…!?このキス……苦しい!!息…できないっ……。
「……名前で呼んでんなよ」
「けい……んっ…」
あたしの言葉をさえぎるように再びキスをする京哉。
さっきみたいに力強いキスじゃなくて…一瞬唇に触れるくらいの…優しいキス…。