線香花火~ひと夏の小さな恋~
私たちは、レストランを後にした。

色々しゃべって、色々笑って大満足だった。

それから、私たちは遊園地を出た。

自然と二人の足が向かったのは、家の近くにある海だった。


防波堤に腰掛けて、夜の海を眺めていた。

「なんか、こうしてると恋人みたい。」

私は、ちっちゃい声で独り言を言う。

でも、優馬はそれを聞いてない。

ちょっと無言の時間が続く。
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