3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「本当に何にもない?」
マスターがチラリと私の顔を見て、すぐに手元へ視線を戻しながら言う。
「何でもあるはずが、ないんです」
私は笑顔でキッパリと言い切った。
「……そっか。
そう言えば、合コンどうなった?」
マスターが話題を変えてくれたのは、私が話したくない顔をしてたんだろうか……。
「なんか木曜日にあるみたいですけど、行かないつもりですよ。次の日仕事だし」
「ふぅん……。まぁ、実句ちゃんが木曜来なければ、合コンだと思っておくよ」
マスターが髭を触りながら、イヒヒと笑う。
合コンでもない限りここしか来るところないみたいじゃない!?
「そんな、人を暇人みたいにっ」
私も一緒になって笑った。