3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「え? なんでそんな嘘つくの?」


 驚いて、ついそんな風に聞いてしまうと、大志くんは少しだけ怒ったように顔を歪める。



「嘘なんてつきません。

……別れましたから」


「え……!? 何で? ……いつ?」



 鼓動が、一気に早まる。



 だって、だって、こないだ見たばかりだよ? 赤いシュシュだってこんなに鮮明に思い出せるのに?





「――やっと……聞いてくれた……」

 大志くんがまるで顔を隠すように、手を額に当てて呟いた。



「どういうこと……?」


 別れたってどういうこと? やっと聞いてくれたってどういうこと?




 大志くんは答えに困ったように一度口を噤んだ(つぐんだ)けど、すぐに語り出した。
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